日本振興銀行続報
社長の作家・江上氏ら取締役全員を解任
年明け以降に旧経営陣の責任追及本格化



民事再生手続き中の日本振興銀行は27日、小畠晴喜(作家名
・江上剛)取締役兼代表執行役社長ら取締役5人全員を同日
付で解任し、後任として公認会計士の富山正次氏ら3人を社
外取締役に選任したと発表した。会社の代表権は同行の金融
整理管財人である預金保険機構が引き続き担う。

後任の社外取締役に就任した富山氏と弁護士の長沢美智子氏、
三井住友銀行元常務執行役員の宮内憲悟氏の3人が、預保機
構とともに同行の破綻処理を進める。振興銀行を巡っては、
検査妨害行為の他にも融資のずさんさなどの問題が指摘され
ている。振興銀の業務実態を調べている預金保険機構は、前
会長、木村剛被告ら旧経営陣に対し刑事、民事の両面での責
任追及をさらに検討している。

振興銀が設置した特別調査委員会の報告によると、振興銀は
親密な融資先でつくる「中小企業振興ネットワーク」会員企
業116社に集中的に融資を実行。今年6月末時点の会員企業
への融資総額は約2300億円に上り、貸出総額の5割以上を占
めた。融資先の会員企業から別の会員企業に転貸しされる迂
回融資や、融資した資金で会員企業側に不良債権を買い取ら
せる債権飛ばしの疑いが強い取引も発覚した。破綻時にあっ
た貸出債権約4300億円の評価額はわずか約600億円に低下し
たという不良貸付のオンパレードである。先述した、スリー
プロの事件もあったが、他にも同様な融資、株式投資の発覚
の可能性もあり、融資先でも逮捕者は出る可能性があると
指摘したい。