フマキラー(4998)



殺虫剤首位のアース製薬(4985)は14日、保有する同
3位のフマキラー株のすべてを、3月18日付で消臭芳香剤
大手のエステー(4951)に売却すると発表した。売却金
額は約14億円。アースは経営統合を視野に入れていたが、
事実上断念した。

アースはフマキラー株の買い増しを進め、一時は約11%を
保有する筆頭株主になった。これに対しフマキラーは昨年6
月に、エステーを「ホワイトナイト」として、第三者割当増
資を実施、エステーがアースを抜き筆頭株主になった。今回
の売却で、エステーのフマキラーへの出資比率は15・1%
から25・58%に上昇する。アースの大塚達也社長は同日
会見し、「乗っ取られると思われ、株式を通じた良好な関係
で再編の話をしようとしても相手にされなかった」と断念し
た理由を話した。

アース製薬は、1892年創業。1969年に倒産。以後、
大塚グループの傘下に入り、「ごきぶりホイホイ」が大ヒッ
ト。2005年11月に株式上場したが、上場前に、未上場
株が13000円で流通、上場時株価が2000円で、社会
問題となった。

同業上場企業の株式取得後、提携(統合)を申し入れる事例
は、日本では抵抗感が強く、うまく行かない。一旦、交渉の
機会を作り、投資家へ問うことが、グローバルな企業対応で
あると指摘したい。