大水で不正売買、11億損失 得意先2社と循環取引も



大証2部上場の水産卸会社「大水」(大阪市)は13日、大阪
市内で記者会見し、元営業部長が2、3年前から循環取引を
含む不正な売買をし、11億円の損失が出たと発表した。
元営業部長は得意先の2社に指示し、大水100+ 件が買い戻
す約束で冷凍サンマなどの水産物を売買していた。取引先から
支払いを求められ、昨年10月下旬に不正が発覚した。社内調
査によると、元営業部長は「個人的な利益は得ていない」との
趣旨の話をしているという。同社は「チェック体制が甘かった」と
釈明しており、調査委員会を立ち上げて詳しく調べる。

大水をめぐっては、タイ産のちりめんじゃこを兵庫県淡路島産と
偽って販売したとして、昨年9月、不正競争防止法違反罪で
元社員が執行猶予付きの有罪判決を受けていた。


●循環取引
実際は商品を動かさず帳簿や伝票上だけで複数企業間の売買
を繰り返し、最終的に最初の企業に商品が戻るようにする取引。
主に売り上げを水増しするため行われ、消費の実体を伴わない
ため、通常は不正とされる。元常務らが詐欺などの疑いで逮捕
された冷凍食品大手の「加ト吉」グループのケースなど刑事事
件に発展するケースが後を絶たない。