インターネット証券大手5社の2011年3月期決算が27日
出そろったが、長引く株式市場低迷に加え、東日本大震災後の
株式相場急落で、先物やオプション取引の顧客が巨額損失が発
生。立替金を特別損失や販管費増額で計上したため、経常利益
や最終利益や経常利益の減少要因となった。リーマンショック
以降の顧客離れを防ぐため、手数料引き下げを余儀なくされて
いたが、顧客の巨額損失が業績悪化に、追い打ちをかけた。

東日本大震災発生の翌週の3月15日、日経平均株価や日経平均
先物が急落し、市場の推移予想を読み違えた顧客に巨額の損失が
発生した。1社だけでなく複数の社にまたがって損失を出した
投資家も多く、各社は10億〜31億円の貸倒引当金を繰り入れ
た。松井証券は販管費として処理したため、経常利益が前年度比
27%減となった。他の4社は特別損失として処理し、SBI以
外は最終利益が大幅減となった。今後は、各社ともオプション取
引などに関するリスク管理の厳格化を打ち出している。

●2011年3月期決算

証券大手5社  純営業収益     最終利益
SBI証券   404(▲4.6) 86(18.0)
マネックスG  225(13.4) 19(▲47.2)
松井証券    213(▲8.4) 54(▲29.4)
楽天証券    213(0.5)  21(▲67.6)
カブコム証券  126(▲7.0)  5(▲80.7)
※単位:億円、()内は前年同期比増減%、▲はマイナス