証人尋問 桝澤徹元代表が出廷


昨日、5月12日、東京地裁516号法廷で、旧ジェイ・
ブリッジ(現社名アジア・アライアンス・ホールディングス
:9318)に対する「ウェルタイム・ベンチャー・キャピタル・
インク」による損害賠償訴訟の証人尋問が行われ、桝澤
徹元代表が出廷。13時半から15時まで、同氏に対して
の尋問が行われた。

この訴訟は、ジェイ・ブリッジ(以下JB)の子会社ジェイ・
アセット(以下JA)の社債1億5000万円を購入したウェル
タイム社が、JAの社債償還期日(07年9月)を1年延ばし
(08年9月)、その了解をしていたとする書類を偽造されたと
いうことに関するものである。JBはJAに資金を貸していたと
していたが、JBとJAは同住所で実態はJBのペーパーカン
パニーであった。ウェルタイムへの社債償還期日の約2カ月
前にJBは、JAから約10億円回収した。この時点でJBはこの
事業から撤回を考えていたと思われ、偏頗弁済で違法である
が、1年延長の間に、JBはさらに1億円以上追加で回収して
いた。したがって、ウェルタイム社が債権回収しようとした時は
JAは無資産になっていたのであった。延長願いの文書は07
年5月の日付となっていたが当時、JA代表だった菊池は、
原告側の問い合わせに対し、そんな書類の存在も知らない
との公正証書を提出していた。

昨日の桝澤氏に対する証人尋問の重要な点は、(1)JBとJA
の経営実態は同一ではないのか(2)JAが投資していた競輪
関連事業は、投資当初から破綻が予見できていたのではない
か(3)桝澤氏が、JBおよびJAの経営の意思決定を行ってい
たのではないのか、という3点であった。原告側弁護士より、
繰り替えし、上記3点に関する質問が行われた。桝澤氏は、
時には雄弁に、時には薄れた記憶を思い出すような沈黙に
浸り、また時折、野田元代表取締役に責任を擦り付けながら
のらりくらりと原告側弁護士の尋問をかわし続けた。鉄面皮、
強心臓、韜晦術等、流石に、中々の御仁である。原告側も
キメ手がないまま、1時間半の尋問は終了した印象であった。

ジェイ・ブリッジは、ハンズオン型(経営陣の送り込み、投資先
事業に全責任を負うこと)による日本型企業再生モデル」と称し
、小杉産業、トランスデジタルといった上場企業などに出資を
つづけた、ことごとくが経営破綻している。また、同社が経営支
援していたタスコシステムも、上場廃止の憂き目にあった。
桝澤氏は、JBが買収した、多摩川ホールディングス(6838)の
事実上のオーナーであり続けており、シンガポールの豪邸に
居住し、日本との往復により優雅な生活を続けているという。
今後、司法の手で、桝澤氏の実態が暴かれるのか、注目の
裁判は続く。