インサイダー取引の疑い 監視委が調査


ジャスダック上場のパッケージソフト開発大手「ジャストシステム
」株をめぐり、東京都内のコンサルタント会社社長が、公表前の第
三者割当増資情報を基に株取引した疑いがあるとして、証券取引等
監視委員会は21日までに、金融商品取引法違反(インサイダー
取引)容疑で関係先を強制調査した。

同社は09年4月、資本増強と財務改善のため、ファクトリーオ
ートメーション(FA)用センサー大手「キーエンス」(東証1部
上場)と業務提携契約を結び、同社を割当先とする総額約45億円
の第三者割当増資の実施を発表した。公表前日に252円だったジ
ャスト社株の終値は、公表日に300円まで上昇し、380円の最高
値を付けた。関係者の話によると、都内のコンサル会社社長はジャ
スト社とアドバイザー契約を結んでいた知人を通じて増資情報など
を入手、公表前に自身や当時の妻ら親族名義でジャスト社株を買い
付けていたという。株売却で得た利益は約6000万円にのぼると
いう。監視委は10年11月ごろ、同法違反容疑で強制調査に乗り
出すとともに関係者から事情を聴くなどして、情報の伝達経路など
株売買の詳しい経緯の解明を進めている。

ジャストシステムは日本語ワードプロセッサー「一太郎」のほか、
日本語入力システム「ATOK」などを主力商品に持つ文書作成ソ
フト大手。業績不振で2006年3月期から4期連続の営業赤字に陥っ
ていた。累積損失額は、100億を超え経営破たんも噂された程であ
った。2010年から業績は回復し、前期は売上高150億、最終
利益は、20億に達した。今期も四半期ベースで好調を維持してい
るが、株価は180円とインサイダー取引当時の価格の半額程度と
なっている。