当社等に対する訴訟(控訴)の提起に関するお知らせ

企業情報

内容は株主25名(元株主含む)が会社側を提訴、理由は「平成20年9月22日に開始された当社普通株式への公開買付けに対する当社取締役会の賛同意見表明の開示内容等を原因として株価の下落という損害が生じた」とし、合計337,061,489円およびそれに対する遅延損害金の支払いを求める内容。

まずは当時の公開買い付けの賛同意見の表明を見て行くと・・・。

当社株式に対する公開買付けに関する賛同意見表明のお知らせ

ややこしいのだが、 会社分割によって株式会社シャルレ(2代目)を新設、そこへシャルレ事業を承継させる。分割後の初代シャルレは「株式会社テン・アローズ」に商号変更(大証2部)、純粋持株会社に移行した。

この「株式会社テン・アローズ」の株を約18.08%(3,802,432株)を所有する「有限会社サザンイーグル」が公開買付者らとして、マネジメント・バイアウト(MBO)の手法により当社株式を非公開化させるための一連の取引の一環として、その保有する当社株式(合計5,383,482株、当社の総議決権に対する議決権の割合:27.80%)を除いた、当社の発行済普通株式の全て(保有する自己株式を除く)を取得することを目的とした本公開買付けを実施するとある。

これに賛同の意見を表明した事により、株価が下落した事を理由に株主25名(元株主含む)が提訴したものだ。


訴訟の第一審判決に関するお知らせ

内容は、訴訟第一審判決は原告側の敗訴であった。

その後、賛同の意見表明を決議するに至るまでの手続経過等に関して内部通報等があった事もあり、調査委員会を設置するに至る。

当社株式に対する公開買付けに関する賛同意見表明に至るまでの手続経過等の調査に関する第三者委員会の設置について

その後は2008年12月17日、 買付予定数に達せず、TOB不成立となり、MBOは失敗に終わる。

ある意味、株主達は先見の明があったという事だ。しかし、この株主らの提訴内容が勝訴に至るには、提訴した時点で結果は決まっていたようにも思える。

通常、企業が時価総額を損なう、または会社の資産が損なわれるような案件を推し進め、損害が確定した場合は、自己利益の返還では無くて、株主代表訴訟で会社に対し、これだけの損害が発生したのは経営陣の責任である。ついてはその損害額を会社へ返還せよという内容になる。

これにより、判決がどう出るかという事である。この場合、勝訴した場合は会社へその損失の金額が会社へ返還されるのであって、株を買って損した人、特定の個人または法人へ返還される訳ではないので、有効なのだ。

株の損失を返せというのは、ある意味市場に対する自己責任の放棄であり、決して有効な手段では無かったのではないかと思うのだが、いかがなものか。

しかし、株主達が立ちあがって会社にもの申すのは非常にいい事だ。大多数の株主はしてやられるままになっているのが現状だ。

少数株主あろうが株主には変わらず、どんどん意見していってほしい。会社は「株主」のものなのだ。