訴訟の提起に関するお知らせ

ゲートウェイの持分法適用会社である「インネクスト」(アンビシャス上場廃止)が平成 19 年 6 月期有価証券報告書に虚偽の記載を行ったため株主である「一や」が損害を被ったと主張し、ゲートウェイ含め12名が訴訟の提起を受けた。

微妙だが、持分法適用会社は曖昧に扱う企業が多い。決算においても本体に影響を及ぼすものではないとして連結から切り離し決算自体が公表されない場合もある。

しかし今回の持分法適用会社は上場企業であったのでこれには当たらない。

問題になった開示情報が以下である。

不正経理および第三者調査委員会設置に関するお知らせ

破産手続開始申立て及び決定に関するお知らせ

破産前に不正を開示するだけ開示したという事だ。どうせ上場廃止だし、不開示の方が問題があると考えたのだろう。

株主「一や」もいい加減な「インネクスト」にしてやられた格好だ。義憤冷めやらぬ気持ちは大いに理解できる。

しかし、一方のゲートウェイも臨終間近なので、損害賠償金を支払う余裕もないのが現実、インネクストも破産で支払能力無しときている。勝訴しても金が無いから取れない。「無い袖振れぬ」である。忸怩たるものを感じるがこれが現実だ。

しかし、「一や」さんは提訴という闘いに挑んだ。この行動が素晴らしい。この世は何もしないで諦める人が大半だ。訴訟費用は持ち出して自腹を切ってでも相手と闘うという姿勢が大事だ。

企業からすれば、ゲートウェイの開示にあるように、うちには関係ないとでもいいたげな内容が書いてある。これも企業が取る行動の1つだ。不正を働く企業には誠意のせの字もない。

「一や」さん、その行動力で是非一矢報いてほしい。


※この企業の過去記事