最近、頓に資本のハイエナ達が裏で跋扈し新興企業群を食い荒らしている。

まったく知らぬは一般の株主だけである。

総会屋はこの世から消えて久しい。悪か善かと問われれば、悪である。しかし監視する人間がいなくなったことも事実である。また暴対法、暴排条例などで締め付けられた暴力団に変わり、あらたな無秩序集団が跋扈し始めている。

しかもそのケツにはちゃんとプロが控えているという、何とも見えにくい世界が出来上がっているのだ。しかも東西どちらのケツモチでもOKと言う、これまた昔では考えれない状況を呈している。プロ曰く、今の若い子はそんな者であるらしい。警察も何が何だかわからない状況に陥っているはずだ。

この無秩序集団はなぜか異常に金を持っている。何をすればそんなに儲かるのか知らないが金にものを言わせて新興上場会社の増資やファイナンスに食い込んでくる。

これらの者たちが新興企業を食い荒らした後は現物で売り飛ばされた株が市場を彷徨っているという超常現象が起きているのだ。やっかいなのは市場で買い戻せばまたこの手の者に企業は合法的に強請られる。もっと最悪なことは乗っ取られる可能性すらあるのだ。

パターンは表側の企業はいたって普通。業務提携の具体的な案件まで持ち出してくる。裏の資金は無秩序集団という構図が出来上がっている。ここで何が問題かというと、無秩序集団は反社認定されていないことだ。これでは警察も動きが取れないのだ。そうこうしているうちにこれらの集団はどんどん肥え太っていく。違法な金で企業の増資やファイナンスを裏で行い、莫大な利益を上げて逃げる。またその金を再投資する。連鎖して続いていくのだ。

なんともうまくやるものだと関心させられる。真面目に株を売り買いしている諸氏達よ、裏側はこんなもんだと思って売買をしてほしい。いきなり意味の理解できない適時開示がなされ株価暴落という最悪な体験をしないように気をつけてほしい。

何故こんな話をするかと言えば今、新興市場の株に人気が移行しているからだ。欧米の経済不安、中国経済の失速で大型株はなかなか買いあがるには勇気がいる。かと言って何もしなければトレーダーは食えない。

流動的な新興株であれば食いつなげる可能性がある。ところがこんな具合なのだと言いたかっただけなのだ。

ちゃんとIRを確認することを推奨する。