台風で増水した川に転落した男児を救出した中国人男性に対し、感謝状を贈ることを決めたとの報道があった。勇気ある行動である。

これを受けて、即断した安倍首相の判断も冷え込む日中関係に一筋の光を与えたのではないか。

「政冷経熱」と言われ久しい両国関係だが、未だに両国間で首脳会談は行われていない。

9月25日、中信集団の常振明董事長が率いる「中国企業家代表団」は、日本経済団体連合会の米倉弘昌会長と会談した。この訪問で中日経済関係の早期改善の重要性で一致したようだ。

中国大企業の経営者が代表団を構成し訪日することは極めて稀なケースだと言う。

経済的には日本市場の進出を加速させたい中国の思惑がこの会談の大きな理由だろう。まず、「中国企業家代表団」が送り込まれたのではないか。



危険を顧みず、濁流に流されている小学生を助け出した厳俊(イエンチュイン)氏の功績は大きい。

このような個人の勇気が日本人の小学生を救い、人命救助に尽力した人をたたえる紅綬褒章を授与されることの意味もまた大きいのではないか。冷え込んだ日中間の改善に繋がれば、最高の栄誉であろう。