連続赤字続きで継続企業としての前提に対し重要な疑義が存在すると監査法人から意見を付されてている。

この企業は以前も書いたが、いっこうに進歩しない企業である。この企業は事業を行う企業ではなく、資金を調達する為の企業と言っても過言ではないのではないだろううか。

この度の適時開示においても割当先を林 功と株式会社リンクビジョンとし資金調達を謀ろうとしている。その調達額は652,800千円である。

主力としてきたITセキュリティ関連事業が頓挫し、キャッシュフローのマイナスが連続してこの3月で11期連続という空恐ろしい企業である。

以前にこの会社に資金を貸し付けた企業はDESに追い込まれ、貸金を株に返るしか方法がなくなった。インスパイアーはDESにより、債務超過を免れている。一方、貸し付けた企業は経営が悪化し倒れたのである。

次々と新事業を開拓することを理由に相手先を見つけ、資金を調達してきた。そして資金の出し手が利益を享受することはなかった。

しかし、資本のハイエナはこの手の企業に資金を差し出し、企業価値を上げて株価の暴騰を夢に見る。

これらが成功する可能性は極端に少ない。なぜなら、経営陣の無能さと中途半端な資金でことを起こそうという事自体が無謀なのである。

そのことをインスパイアーは知っている。それらを活用してきたのだ。

「騙し騙され狐と狸」、それでも資本のハイエナはいなくならない。バカなハイエナが多いから債務超過状態でも資金を入れてくれるとインスパイアーはほくそ笑んでいる。この一時期を過ごせばなんとかなると考えているのだろうが、そうは問屋が卸さない。

この死地を超えるには莫大な労力と知恵と資本が必要である。生き抜ければ悪知恵も本当の知恵となる。

しかし、そこに至までにはまだまだ資本をむしり取らなければならない。それまでには、きっとこの企業に怨嗟の声があがり、事件化すると予想する。悪が栄えたためしなしである。