丸八証券(名古屋市)の株価固定事件で、同証券が06年4〜5月に名証第2部で行った組織的、継続的な不正な取引について、同市場を監視している名古屋証券取引所が見落としていたことが、わかった。不正取引は約半年後、証券取引等監視委員会の同証券に対する定期検査で初めて発覚。証券関係者からは、名証の市場監視能力を問題視する声が出ている。

証券関係者の一人は「証券取引所は、初めて新規上場の主幹事を任された会社の株を証券会社がどのように取引したか、重点的に調べるべきだ。しかも株価が、2カ月近く公募価格付近で固定されたのに調べないのは、東証や大証ではあり得ない」と話す。 (asahi)


この事件は株価を固定する為に人為的に株価を操作した事件である。株価操作を行なった銘柄は食品会社「ケイエス冷凍食品」。
前会長の吉田則雄が06年4〜5月、本支店で組織的に顧客を勧誘。約100人から公募価格(1850円)で約3万9000株の買い付け注文を受託、執行した事件である。

名証はこのおかしな株価変動を見逃していたのだ。これは名証での取引をする投資家を愚弄している。普通、証券取引所なら特定の証券会社が扱う銘柄が3日間同じ終値なら、普通、取引内容を問い合わせるのが常識である。
それさえも行なわず放っていたのだから始末が悪い。

このずさんな管理体制でしかない名証をこのまま放置は出来ない。